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通名(通称名)の未来
2024年11月26日
先日、「通名(通称名)」を持つ外国籍のお客様から、その名前が自分自身であることを証明する書類を翻訳してほしいとのご依頼があったので、ふと、在住外国籍の方は日常的に通名を使っているのか知りたくなり、通名を持つ外国籍の友人Mさんに話を聞いてみた。
Mさんは、20年ほど前に車を購入するため、通名を登録した。その時既に通名で郵便物の送受ができていたので、その名前で実際に生活ができていることを証明するため、購入先の車屋さんから通名でハガキを送ってもらい、それを持って市役所で登録をしたそうだ。その通名で車検登録ができ、ご自宅の登記も通名で行った。
Mさんの本名はとても長く、5つの単語から成っている。そこで通名は、2つの単語のみ。そしてそれが本人であることを証明できる公的書類というのが住民票と印鑑証明で、そこには本名と通名が併記されている。以前持っていた外国人登録証には通名が書かれていたが、外国人登録証が12年前に廃止され新たに交付された在留カードになってから通名は載らなくなり、本名のみが載っている。
外国人登録証は自治体の住民課窓口等で発行されたが、在留カードは入管の管轄で、入国した空港で即日発行される、つまり管轄が変わったため在留カードに通名記載がされなくなったのである。
昔は銀行の口座も通名で作ることができたが、昨今のマネーロンダリング対策で口座を作りにくくなったことも関係し、今は在留カードをもとに口座が作られることになったので、一部例外を除き、長い名前で作るしかない。車検証も同様、最近は本名記載になったという。
Mさんが後輩達に確認してくれたところ、最近日本に住み始めた人たちは通名を使わないし、そもそも通名を知らないそうだ。それはそうだ、どこへ行っても在留カードの提出を求められれば、そこに記載の本名で申請するしかないだろう。立派な長い名前だが、日本で暮らすのに不便を感じることも多々あるのではないかと思うのだが。
昨夜、テレビでバスケットボール男子日本代表の試合を観ていたら、日本に帰化した選手の氏名がカタカナだった。ひと昔前は苗字に漢字の当て字(三都主のような)、もっと昔は本名と全く関係のない日本名だったから、時代とともに帰化名は柔軟になってきているが、はたして通名はこの先どうなっていくのだろうか。
通称名についてのコラムも、よろしければ参考にしてみてください。